
夏の甲子園大会の出場権をかけた、第98回全国高校野球選手権奈良大会が、県内41チーム参加にもと、7月10日に開幕しました。
優勝候補は、今春のセンバツ甲子園大会で見事全国制覇した智弁学園が大本命です。
智弁学園は、秋季県大会・春季県大会を連続優勝しており、さらにセンバツ甲子園大会で優勝、春の近畿地区大会でも準優勝を果たしていて、夏の県大会でも最有力です。
この夏も、やはり智弁学園を中心に大会が進むものと予想されますが、奈良県では2強ともいえる状態にあり、夏の甲子園大会に21回出場している、天理が対抗と思われます。
天理は昨年度の夏の代表校であり、春季県大会を準優勝しており、智弁学園に続くチームといえます。
今年の夏も、このどちらかが甲子園の切符を手にするのでしょうか?
2強といわれる、両チームの戦力を紹介します。
さらにセンバツ甲子園大会の優勝投手の村上頌樹投手をはじめ、注目選手を3名紹介します。
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夏の2016高校野球奈良大会の優勝候補は、智弁学園か?天理か?
まずは、組み合わせと日程を確認しておきましょう!
※2016年7月12日現在のものになります

智弁学園は、秋季県大会で優勝を果たし近畿地区大会へと出場しました。準々決勝で大阪桐蔭に敗れたものの、今春のセンバツ甲子園大会へと出場し、決勝戦では勢いに乗る高松商に勝利し優勝しました。
続く春季県大会でも優勝と現時点では敵なしといえます。
投手陣は、エースの村上頌樹投手を中心に充実しており、2番手の松本大地投手は、キレ味鋭いスライダーが武器で、春季県大会と近畿大会で好投しており、夏の県大会では勝ち上がりの段階で先発登板する機会もあると思います。
松本竜也投手も、点差の開いた場合にはマウンドに上がる場合もある投手で、夏を制するには十分な投手力があります。
打撃陣は、キャプテンの岡澤智基選手がリードオフマンとして打線を引っ張り、チームに勢いをつけます。クリーンアップは、太田英毅選手と福元悠真選手の2人の2年生が並び、破壊力十分で、4番を打つ力のある大橋駿平選手や納大地選手、髙橋直輝選手など得点力が高く、相手投手をノックアウトする力がある強力打線です。
攻守共に地力がある智弁学園は、この夏の優勝候補の大本命であり、甲子園・春夏連覇を目指しているチームらしい仕上がりだと思います。
昨年度の夏の代表校であり春季県大会を準優勝している天理が最強の対抗馬です。
天理のエースは速球派左腕・森浦大輔投手で、1年生からマウンドに上がっており、ライバル智弁学園とも何度も対戦しています。
森浦大輔投手が智弁学園打線を抑えなければ、まず勝機はなく、仲野芳文投手ともに最少失点に抑えることが必要です。
もちろん打線が村上頌樹投手らを打ち崩さなければならず、打撃陣の奮起に期待したいところです。
夏に強い天理は甲子園常連校らしく、選手個人のポテンシャルも高く、波に乗ればチャンスが十分にあるチームです。
天理は春季県大会でも敗れており打倒・智弁学園に燃えています。
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2016夏の高校野球・奈良大会の注目選手を3名紹介します。

智弁学園の村上頌樹投手は、173.0cm70.0kgとけして大きくない体ですが、選抜5試合を1人で投げ抜きわずか3失点の安定したピッチングを披露した投手です。
ストレートの最速は142キロですが、ゆったりした投球フォームと強い腕の振りにより、ボールのスピンの効いたボールを投げ、球速以上に感じさせます。
手元での伸びが素晴らしい、平均130キロ後半のストレートを軸に、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げ分け、打たせて取っていくピッチングスタイルです。
しかし、
ピンチのなると要所では高めのストレートで空振り三振を奪うなど、狙って三振が奪える本格派の投手です。
真夏の甲子園の暑さに負けることなく、春のセンバツ甲子園大会以上のピッチングを見てみたい投手ですね!

智弁学園の福元悠真選手は、2年生ながらチームの4番を打ち、春のセンバツ甲子園大会の鹿児島実戦では、左中間スタンドへホームランを放つなどセンバツ優勝に貢献しました。
176.0cm71.0kgの体格で、重心を低く構え強いスイングが特徴で、ボールを捉えたあとは、大きな弧を描き最後までしっかり振り抜いていきます。
足の上げ下げのないノーステップ打法で、内角でも外角でも捌け、踏み込んだ足元もブレないので、外角の厳しい球や低めの球にもついて行けます。
なにより、チャンスに強いのがセールスポイントで、先にも話したように、どのような球種にも対応できるバッティングスタイルが魅力的です。
まだ2年生なので、甲子園で経験をつみ、また一回りも二回りも大きくなってもらいたい選手です。

天理の森浦大輔投手は、昨年の春夏の甲子園を経験している投手で、178.0cm67.0kgの細身のサウスポーです。
130キロ前半の切れの良いストレートと、縦に落ちるスライダーが武器で、1年秋の近畿大会で強打の大阪桐蔭打線を4安打に抑え、完投勝利した経験もあります。
今春には体重が3キロアップし、ストレートに力強さが増し、要所で低めにしっかりと落ちるスライダーに一段と磨きがかかってきました。
最後の夏、最強のライバル智弁学園を倒して、甲子園大会の出場権を森浦大輔投手の手でつかんでほしいですね!
2016夏の奈良大会のまとめ
今年の奈良代表は智弁学園が最有力です。
圧倒的に勝進むところも見たいですが、奈良県内チームのみならず、全国のチームが打倒・智弁学園で挑んでくるわけですから、チーム一丸となって、春夏連覇に挑戦して欲しいです。
春の全国を制した智辯学園が順当に奈良大会を制するのか?
それとも、妥当智弁に燃える天理がそれを阻止するのか?
はたまた、ダークホース的なチームが現れるのか?
春王者が君臨する奈良大会に注目です!
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