
2016年秋のドラフトは近年稀に見るほどの投手大豊作のドラフトと言われていました。田中正義投手を筆頭にドラフトの目玉とも呼ばれる存在が多数存在しただけでなく、甲子園で新たに誕生したニュースターの今井達也投手、寺島成輝投手など多くの好投手が誕生しました。
そして、その運命のドラフトから半年…。
春の選抜甲子園大会の開幕が近付いています。
今年も各校それぞれ特徴を持ったチームが選ばれています。
2017年選抜大会の注目選手をまとめてみました。今回はその中でも”注目の投手”を3名紹介します。
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東海大市原望洋エースで4番チームの中心 金久保優斗

エースで4番!チームの大黒柱の金久保優斗。
1年秋の新チームからベンチ入りセカンドと、ピッチャーを兼務。180cm72kgと細身ながら力強いボールを投げ込むスリークウォーター右腕です。秋季地区大会では4試合すべてを1人で投げ切り612球を投げました。
ピッチングとしては、ストレートとスライダーのコンビネーションを軸に打たせてとるスタイルですが、長身でスリークウォーターから投げ込まれるストレートは力強さがあります。秋季関東地区大会では準優勝と好成績を残し自信をつけて選抜大会へ望むでしょう。
今年度のドラフトで上位指名候補の一人で選抜大会、以降の夏の大会に向け成長が楽しみな投手の一人です。一冬超えてどこまで力強い投球ができるか楽しみな投手です。
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ハマの番長母校高田商 古川響輝

続いては、高田商の古川響輝投手。まだまだ成長途中の投手ですが、とても将来性の高い投手です。
178cm68kgと近年の高校生にしてはそれほど大きな選手ではありません。最速も137kmとまだまだ成長段階にあります。コントロール重視で打たせてとるピッチングで秋季大会は存在感をみせつけました。秋季奈良県大会では逆転負けで智辯学園に敗れたものの惜敗でした。
打たせてとるピッチングタイルでスライダー・フォーク・カーブ・チェンジアップ・カット・シュートと多彩な変化球が持ち味の投手です。さらにストレートに磨きがかかれば、杉内投手(巨人)、成瀬投手(ヤクルト)のような球界を代表する左腕に成長する可能性があり、とても楽しみな投手です。
ちなみに、高田商はプロ球界を引退した元DeNAベイスターズの三浦大輔投手の母校です。右腕、左腕と違いはありますが、”打たせてとる、コントロールを生命線としたピッチングスタイル”は似ているものがあります。ハマの番長のような洗練された投球を甲子園でもみてみたいですね。
熊本工右腕今季NO1投手!?山口翔

まだまだ安定しない場面も見せることがあるが、能力の高い投手と注目が集めっているのが熊本工の山口翔投手です。
180cm73kgと長身の右腕で、スリークウォーターからスライダー・チェンジアップ・カーブ・カット・スプリットとキレの良いストレートを投げ込みます。課題はコントロールで昨秋の九州地区大会の準々決勝で勝利をおさめたものの、四死球10と安定しない球となりました。
コント―ロールさえ備えることができれば、かなり安定した投球が期待できる投手です。一冬を超え下半身強化で徹底的にいじめ抜いた体で、コントロール面が甲子園でどこまで成長しているかとても楽しみな投手です。
潜在能力の高さは今大会の出場投手の中でも群を抜いていると言われているので、甲子園での初戦の四死球に注目し、成長した姿をみたいですね。
まとめ
1学年上の世代に比べ、2017年春の選抜に出場してくる各校の投手の力は劣っているのは否めません。ただ、将来性ということで見れば可能性が高い選手は多々います。その中で将来性を見据え、現段階で楽しみな3選手を取り上げさせて頂きました。
春の選抜甲子園は一冬を超えて行われる大会なので、厳しい冬の練習を積んできた各校の選手がどこまで成長できてきているのかをみるのはとても楽しみな大会です。
自らの体をイタメぬき、弱点である制球力やメンタル面、力強さ、スタミナなどを強みに変えている選手がたくさん出てくることを楽しみにしています。
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