さてさて、2017年のプロ野球も残すは日本シリーズとなり、ついに架橋を向かていますね。そして、オフシーズンに入っていってしまうのは少し寂しい気もしますが、オフシーズンには、オフシーズンの楽しみがありますよね。それが、いわゆる”ストーブリーグ”…各球団の補強です。
そんな中でも2017年オフの補強で一番の目玉はFA権を獲得した北海道日本ハムファイターズの中田翔選手ではないでしょうか。
4番として長い間チームを引っ張り、日本代表の侍ジャパンでも4番を任されたことがある勝負強いホームランバッターですね。
今回は今シーズン中田翔選手のFA移籍があるのか?どうか?…ということに迫りたいと思います。
関連記事:阪神大和のFA予想!年俸成績から移籍球団はどこがベスト?
中田翔選手の成績などをご紹介

中田翔選手は、2008年に北海道日本ハムファイターズに高卒ドラフト1位で入団。3年目の2011年には18本塁打を放ちレギュラーの座を勝ち取りました。
4年目の2012年から開幕4番を任されるようになり、以後チームの4番バッターとしてチームの勝利に大きく貢献。
そして、日本代表でも4番を任されるなど球界を代表する選手となりました。
2017年シーズンは3月に開催されたWBCで5番打者としてチームのベスト4入りに貢献しましたが、シーズンに入ると今までにない程の不調に…。そして、いつ調子が戻ってくるかと待っていたファンは多いと思いますが、なかなか調子が戻らず、2017年シーズンの結果は、打率.216、16本塁打、67打点と低迷し、5年連続で続いていた20本塁打以上も途絶えました。
中田翔選手のFA移籍はありえる?

中田翔選手は「まだ分からないけど、いろいろな話を聞けたらいい」とFA権行使の可能性を示唆しています。このことからも十分FA権を行使する可能性はありそうですね。
しかし、今シーズンの結果を見ると他球団も手を出しにくい状況であることは間違えありません。
さらに年俸2億8000万円と高額で、チーム内年俸順位は日本人選手1位なので補償ランクAとなりますので余計に手を出しにくい状況です。
FAでの獲得となると今シーズンの年俸同等と思いますので、年俸3億円前後、3年契約前後となるでしょう。
さらに北海道日本ハムファイターズが人的補償を要求しなければ前球団の年俸の80%である2億2400万円の負担となります。
人的補償有りの場合でも1億4000万円とプロテクト外の選手1名となり、補償もかなり大きくなっています。
この条件だと手を挙げる球団はある程度金銭的に余裕がある球団に絞られてきますので、読売ジャイアンツ、阪神タイガース、福岡ソフトバンクホークスと、金満球団くらいではないでしょうか。
補償を含めると、かなりの金額で中田翔選手をFAで獲得するのはリスクが高いので、手を挙げる球団は出ないかもしれません。
そうなると、北海道日本ハムファイターズとの交渉で残留になる可能性は高そうですね。
関連記事:プロ野球FAランクの仕組みって?人的補償や金銭保証はどこから?
中田翔選手がFAを行使しなかった場合は?

中田翔選手がFAを行使しなかった場合はどうなるか?…ということにも触れておきましょう。
当然FA宣言をしなければ、北海道日本ハムファイターズと契約交渉することになりますが、今シーズンの成績が非常に悪いので大減俸は免れません。
ちなみに、野球協約上の最大限の減額は年俸が1億円を超えている場合は40%まで、1億円以下の場合は25%までと定められています。
中田翔選手の今シーズンの年俸が2億8000万円ですから、野球協約上は1億1200万円減俸の1億6800万円まで下げることが可能です。
長年チームを引っ張ってきた4番打者なのでここまで下げるかはわかりませんが、もし仮に残留ということになったら、来シーズンの年俸は1億8000万円~2億円あたりではないでしょうか。
では、契約年数についてはどうでしょう。
中田翔選手の性格からしたら、不本意な成績で来年こそは…という意気込みでしょうから、単年契約で来シーズンに年俸交渉が出来るようにしたいでしょう。
北海道日本ハムファイターズからしたら、ビジネス視点で見れば、中田翔選手はまだ28歳ですのでこれからの向上も考え、年俸が落ちたタイミングで複数年契約をしたいと考えるはずです。
交渉事なのでどうなるかわかりませんが、2~3年契約で出来高を厚くするのがお互いにとっては良さそうですね。
残留減俸トレードはあるか?

先ほどの章で中田翔選手の年俸を野球協約上は2億8000万円から1億6800万円まで下げられるかも…というお話をしました。
そして、仮に1億6800万円くらいまで年俸が下がれば、トレードを補償なしでいけますので、手を挙げる球団も出てくるかと思います。
しかし、選手を大事にする北海道日本ハムファイターズが長年4番として大事に育ててきた中田翔選手をトレードで放出することは考えにくいですね。
そう考えると、残留して減俸後のトレードは考えにくいでしょう。
清宮を使いたい日本ハム。中田はFAが妥当!?
…と、ここまで、中田翔選手のFA移籍について、個人的な意見もふまえお話しさせて頂きましたが、一番の問題?は、ドラフト1位で清宮幸太郎選手を引き当てたことですよね。清宮幸太郎選手も12球団OK!の姿勢でドラフトに臨んでいましたし、ほぼ入団することは間違いないでしょう。
また、今オフは大谷選手のメジャー挑戦も控えていますから、清宮幸太郎選手という目玉選手を引けたことは日本ハムにとって本当に大きなことでしたよね。
で、中田翔選手です。
…あくまで個人的な考えですが、もし仮に清宮幸太郎選手が入ってこなければ、減俸を飲んでの日本ハム残留も十分にあったと思いますが、清宮幸太郎選手が入ってくることで余計に居場所が…と考える部分があるのではないでしょうか。
また、シーズン中から「阪神が中田翔を調査!」という報道は何度も出ていますね。阪神はあくまで補強次第…と言っていましたが、清宮幸太郎選手をドラフトで外し、外国人助っ人もさっぱりだった今季のことを考えると、十分実績のある中田翔選手を取りに行く可能性はありそうですよね。
ただ、あとは先程言ったように金銭的な面でどうなるのか…ということになりそうな気がします。
中田翔選手の去就に注目!

FA宣言は日本シリーズ終了後の次の日から7日以内にされます。今年も数々の選手がFA権を取得していますので、FA権行使する選手は出てくるでしょう。
その中でも一番の注目は中田翔選手です。
日本代表で4番を任され、人気も知名度もある中田翔選手はFA宣言をするのでしょうか?
北海道日本ハムファイターズの中田翔選手の去就に注目です!
関連記事:日ハム宮西尚生FA移籍は巨人?年俸や嫁子供問題で残留がベスト?