夏の甲子園には惜しくも出場がならなかったものの、U-18日本代表にも選ばれ、まだまだフィーバーの続く注目の大型高校生スラッガー、早稲田実業の清宮幸太郎選手。
先日、遂にプロ志望を表明し、水面下では様々なスカウトや球団との動きがあるようです。
そんな清宮選手ですが、高校通算本塁打111本を放ち、十年に1度、いやそれ以上の逸材と言われていますが、それでは他の現在活躍しているプロ野球選手の高校通算成績と比べるとやはり勝っているのでしょうか?
今回は、現在の主なプロ野球選手の高校通算成績を振り返りつつ、清宮選手の高校通算成績がどのくらい凄いのかを検証してみたいと思います。
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高校通算本塁打は歴代1位

まず、清宮選手の高校通算本塁打数は111本。これは今まで見られなかった驚異的な数字です。
大阪桐蔭から日本ハムへ入団した中田翔選手でも高校通算は87本、「おかわり君」と西武のホームランバッターとして活躍している同じ大阪桐蔭出身の中村剛也選手でも83本、DeNAのみならず、侍JAPANでも活躍した横浜の若き主砲・筒香嘉智選手(横浜高)でも69本です。
1年次から活躍し、練習試合などを数多くこなしてきた試合数という事を差し引いて考えても、やはりこの清宮選手のホームラン数は群を抜いていると言っていい数字で、高校通算本塁打の歴代1位です。
因みに清宮選手が甲子園で放ったホームランはうち2本だけで、出場がならなかった年もあったとは言え、少し寂しい数字ではありますね。
清宮選手の通算打率成績を検証!

では、打率の方はどうなのでしょうか?
これは、他の選手と単純に比較出来るものではありません。いくら打率が良い選手でも、弱い高校チーム同士で試合をやっていて、全国大会クラスに出場経験がない選手でも、5割ほどの打率を残している選手は大勢いるからというのが理由です。
ですので、ここでは主な過去の有名選手の高校通算打率と比較してみたいと思います。
まず、清宮選手の高校通算成績は公式戦に限ると70試合に出場、247打数100安打、4割5厘という記録が残っています。ちなみに公式戦だけでの本塁打数は29本となっています。
実際は練習試合などでもっと数多く打席をこなしている上に、西東京大会などは試合数が多いため、この成績は立派だと言えるでしょう。
では、日本が生んだスーパー安打製造機とも言えるイチロー選手の高校通算成績を見ると、536打数269安打、打率5割1厘という成績が残っています。地方大会などでは7割近く打っていたとも言われています。
他に、かつて甲子園を沸かせた「ゴジラ」こと松井秀喜選手は、高校通算打率4割5分、本塁打数60本でした。松井選手に関しては、甲子園の時の敬遠騒動もあったため、本来ならもっと本塁打を打てていたかも知れないですね。
しかし、こう日本を代表する選手の高校時代の成績と比べてみても遜色のない清宮選手。清宮選手のスカウト評は「すでに完成形」という声が多く、プロに入団となれば、どのくらい大成するのかとても楽しみになってきます。
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清宮選手以外に高校通算100本塁打越えはただ1人
清宮選手は高校通算111本という驚異的な数字を残しましたが、過去に高校通算で100本塁打以上を放った選手は他に1人しかいません。それは、現在JR西日本に在籍している山本大貴選手(神港学園)。彼は、高校で通算107本塁打を放っています。
彼は、母子家庭でありながら甲子園を夢見て、実績のある神港学園に入学しましたが、一度も甲子園の土を踏むことはありませんでした。
しかしこれだけの打者ですから、当然プロ志望を出しても良かったのではと思われますが、山本選手本人はその時点でプロで通用するとは思わなかったようで、社会人への道を選択しました。
JR西日本に進むとやはり社会人の球に通用しなかったのか低迷。現在も野球を続けてはいますが、それでも志望届けを出さなかったことには後悔はないとか。
もし、100本塁打越えの山本選手がプロ入りしていたら本当にプロで通用しなかったのか・・・とも考えてしまいますよね。
その意味でも、初の高校通算100本塁打超えを果たしプロへと進む1号となり得るであろう、清宮選手の今後が気になるところです。
まとめ
今回は清宮幸太郎選手の高校通算成績を、過去のプロ野球選手の高校通算成績などと比較してみましたが、いかがでしたでしょうか。こうしてみると、清宮選手は改めて未知の力を秘めた大型スラッガーであるということが言えると思います。
どの球団に入り、どの程度の活躍を見せてくれるのかが早くも待ち遠しいですね。
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