華々しいドラフト会議、FA宣言での移籍で飛び交う景気のいい契約の数々。
その裏で多くの選手がプロ野球の世界を去っていきます。
しかし、
プロ野球の世界で再びプレーをすることを夢見てトライアウトを受験する選手や、海外に自身の居場所を求める選手も大勢います。
そして、そんな選手たちの舞台裏に迫る「クビを宣告された男達」というドキュメンタりー番組が毎年、年末の恒例となっています。
2016年もすでに放送されることが決まっています。
< 放送日程 >
2016年12月30日(金)22:00~ TBS系列
2016年12月30日(金)22:00~ TBS系列
以上のようにすでに放送日程も確定しています。
毎年多くの選手が多くの困難に立ち向かう姿が放送されますが今年はどの選手に密着されるのでしょうか?
今回はプロ野球ファンにとって年末の恒例となっているとも言えるクビを宣告された男達に登場する選手を予想してみたいと思います。
関連記事:プロ野球戦力外2016一覧各球団別まとめ!引退選手も!
ホークス四本柱の一角!奪三振王経験もある剛腕・新垣渚!

1998年の高校野球界は横浜高校の松坂大輔投手が春夏連覇を達成したことが大きな話題を集めていました。
しかし、
その平成の怪物誕生の裏でもう一人の怪物が誕生していました。
それは当時沖縄水産高校に所属していた新垣渚投手です。
なんと1998年当時の全国大会初となる151km/hを計測し全国の野球ファンの度肝を抜きました。
そして、九州共立大学を経由して当時のダイエーホークスに自由獲得枠での指名を受けてプロ野球の世界に足を踏み入れました。
全国を騒がせた剛速球は威力を増し、プロ野球の世界でも堂々たる活躍を見せていました。
3年連続での二桁勝利、奪三振王のタイトルの獲得など、まさに華々しいキャリアを歩んできた選手でした。
しかし、
その歯車は一瞬にして狂い始めてしまいました。
2007年に投球をさらに進化させるためにシュートを習得しましたが、このシーズンから自身が投じるボールを制御できなくなり暴投を連発するようになります。
以降一軍で結果を残せず、不本意なシーズンを過ごすことになりました。
2014年にヤクルトへ移籍してからも思ったような結果を残すことが出来ず2016年オフに戦力外通告を受けてしまいます。
トライアウトも受験しましたが獲得の意思を示す球団はなく引退を決意することになりました。
かつてホークスの黄金期を支えたとも言える好投手が苦労を重ねた姿や、華々しいキャリアを積み重ねてきた松坂世代の選手の引退表明は大きな話題性があるとも言えます。
さらに、球界一とも言われるほどの威力のスライダーを持っている選手なので特集もしやすいのではないかと予想しています。
史上最大の下剋上に大きく貢献!ユニフォームを脱ぎ教職へ!ロッテ・伊藤義弘!

2010年の日本シリーズはロッテが制し日本一の栄冠を手に入れました。
しかし、
それだけでなくパ・リーグ三位からクライマックスシリーズを駆け上がったこともありロッテの日本一を「史上最大の下剋上」と称する声が多くありました。
その史上最大の下剋上が完結する瞬間にマウンドで投球していたのが伊藤義弘投手でした。
東福岡高校、國學院大學、JR東海を経由してのプロ入りのため比較的遅咲きの選手ではありましたが、最速153km/hを計測したこともあるストレートはプロ野球の世界でも色褪せることなく輝き続けました。
入団から4年連続で50試合以上に登板するなど、当時のロッテのブルペンを大きく支えたということは間違いない存在です。
特に2010年には65試合に登板し防御率も3.48を記録し大車輪の活躍でした。
その大車輪の活躍そのままに日本シリーズでも躍動し見事に胴上げ投手に輝きました。
しかし、
2012年に右肩痛を発症し思うようなボールを投げることができないシーズンが続きました。
2012年以降登板の機会は徐々に減少し、遂に2016年オフに戦力外通告を受けてしまいます。
最後のチャンスと決意し12球団合同トライアウトに参加し、巨人からテストの打診を受けましたが残念ながら合格に至ることはできませんでした。
プロ入り当初から第二の人生については常に模索していたそうですが、ロッテを支えた名将、ボビー・バレンタイン氏の独自の指導法の影響もあり、自身の経験を活かせる教員の道を選ぶことを決めたようです。
歴史的な下剋上を支えた存在としてだけでなく、プロ野球選手の第二の人生への向き合い方や決意に至るまでの過程は非常に特集しやすいと思います。
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リーグを代表する選手にも競争は訪れる!ベストナイン経験者の田中浩康!

かつて早稲田大学の黄金期を支え、現在メジャーリーガーの青木宣親選手と1、2番を組んだ経験もある選手が戦力外通告を受けました。
それは、DeNAへの移籍が決まった田中浩康選手です。
ヤクルトのセカンドと言えば山田哲人選手をイメージするファンが多いと思いますが、その前にヤクルトのセカンドのレギュラーとしてだけでなくセ・リーグを代表するセカンドとも言えたのが田中浩康選手です。
2007年にレギュラーの座を完全に手中に収め、セカンドのベストナインに選出されるなどの活躍を見せ、以降ヤクルトのセカンドに田中浩康ありと言われるほどの活躍を見せていました。
しかし、
それだけの活躍を見せた選手にも競争は待っています。
2013年に自身の打撃不振などがあったタイミングで山田哲人選手が躍動し見事にレギュラーの座を掴みました。
同時に田中浩康選手からレギュラーとしての席が剥奪される形となりました。
競争社会ということが如実に現れたシーンとも言えるかもしれません。
以降、田中浩康選手は代打での出場や、本来のポジションとは異なる外野でのプレーを余儀なくされました。
様々な若手や既存のプレイヤーの台頭もあり2016年にはさらに出番が減少し、ヤクルトのフロントから指導者への打診を受けることとなってしまいました。
しかし、現役続行を望む田中浩康選手はこのオファーを断り自由契約を選びました。
そんな田中浩康選手に声をかけたのが初のクライマックスシリーズ進出を2016年に果たした横浜DeNAベイスターズでした。
チーム全体の年齢層が若く、田中浩康選手の経験を伝えられる舞台でもあり田中浩康選手自身がレギュラー争いに割って入る可能性も十分にある環境です。
「クビを宣告された男達」の2016年は誰!?注目どころはまだまだいる!

いかがでしたでしょうか?今回は有名選手を中心に予想してみました。
2016年の戦力外ではありませんが、日本ハムへの入団が決まった元巨人のドラフト一位・村田透投手、他にも大家友和投手が40歳にしてメジャーのオリオールズとのマイナー契約が決まるなど話題は非常に豊富です。
どういった番組編成になるでしょうか?有力選手が多く球界から去ることとなった2016年の「クビを宣告された男達」を待ちたいと思います。
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新垣投手「そして、九州産業大学を経由して当時のダイエーホークスに自由獲得枠での指名を受けてプロ野球の世界に足を踏み入れました。」
×九州産業大学→○九州共立大ですよ
ご指摘ありがとうございます。修正させて頂きました。