2017年のプロ野球も、残すは日本シリーズのみとなりました。福岡ソフトバンクホークスが勝つのか?横浜DeNAベイスターズの史上最大の下克上となるのか?…非常に楽しみですね!

そんなプロ野球ですが、日本シリーズに出場していない球団は既に来シーズンに向け動き始めています。2018年シーズンに向け、オフシーズンの目玉となるのは、やはり戦力補強です。

戦力補強はFA、外国人、ドラフトとありますが、外国人やドラフトについては、正直蓋を開けてみなければ、わかりません。一番確実なのは、日本球界で実績がある選手を獲得できるFA宣言選手の補強でしょう。

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例年FA選手の移籍はありますが、FA宣言の仕組みって知っていますか?

「言われてみれば、意外に知らないかも…」なんて方もいるのではないでしょうか。

…と、いうわけで今回はFA宣言の仕組みについて、選手のランク付けや人的補償、金銭保証についてご紹介します!

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FA宣言の概要をご紹介

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まず、基本的なところからおさらいしていきましょう。

FAとは、「フリーエージェント」の頭文字をとってFAと呼ばれていますが、簡単に言うと、どの球団とも選手契約を締結出来る権利を持つ選手のことで、「FA宣言」とは、FA権を行使することを指します。

また、FA宣言には大きく分けて2種類のFAが存在します。

1つ目が、NPB(日本野球機構)に所属する球団と選手契約を締結出来る「国内FA」。そして2つ目が、国内外のいずれの球団とも選手契約を締結できる「海外FA」ですね。このあたりは、ニュースサイトなどでも、「〇〇選手が海外FA権を獲得」というような感じで報道されるので、聞いたこともあるんではないでしょうか。

近年では、海外へ行く際、ポスティングシステムを使って行く場合が話題になりますが、もちろんFAでの海外移籍もあるんですね。遡れば、巨人に在籍していた松井秀喜選手がメジャーリーグに挑戦した際などは、まさにこの海外FA権を行使しての移籍でしたね。

では、FA権を取得するためには、どのような条件をクリアする必要があるのでしょうか。

まず、「国内FA権」ですが、国内FA権を取得するには、高卒選手で8シーズン、大卒・社会人選手が7年となります。

そして、「海外FA権」を取得するには、全選手9シーズンの出場選手登録が必要となります。

ちなみに、これは外国人選手にも当てはまり、FA権を取得した外国人は日本人扱いになり、外国人枠に含まれなくなります。例えば、FA権獲得による日本人扱いとなった外国人と言えば、横浜DeNAのラミレス監督や、西武ライオンズで活躍したカブレラ選手がいました。あとは、現役選手だと巨人の陽岱鋼選手などが、これに当たりますね。ついでに言うと、阪神タイガースのメッセンジャー投手も、来年にFA権を獲得するので再来年には日本人扱いとなります。

また、一度FA宣言を行使して球団と契約した選手は、出場選手登録が4シーズンに達したときに「海外FA」となる資格を取得します。

で、よく聞く言葉だと思いますが、FA移籍が成立した場合、移籍球団から移籍元球団への人的補償や金銭補償が必要になる場合があるんですね。

「でも、人的補償や金銭補償がいらないケースもあるよね?」…確かにそうなんです。では、このあたりについて、次の章で詳しく説明をしていきます。

あ!

ちなみにですが、これまでのFA選手の獲得数を見ると、読売ジャイアンツが一位で福岡ソフトバンクホークスが二位となっています。で、最下位は広島カープでなんと0人となっています。

良いか悪いかは別として、これを見ると球団の方針が良くわかりますね。

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FA宣言選手の獲得による補償について

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では、人的補償や金銭補償について説明していきます。

まず、人的補償についてですが、人的補償については「制限」を設けることができるようになっています。

どういうことかというと、例えばA選手がX球団からY球団にFA移籍をしたとします。で、Y球団がX球団に人的補償を求めることができた場合でも「この選手がほしい!…ってのは無理ですからね!」というように、制限できるということですね。

このような人的補償外となる選手には、前球団が指名した28名のプロテクト選手、FA権取得により日本人扱いになった外国人選手、直近のドラフトで獲得した新人選手が対象となります。ですから、これらの選手を人的補償で要求することはできないんですね。

このような仕組みを、人的補償のプロテクト制度と言いますが、人的補償でポイントとなるのは、まさにこのプロテクト制度です。ですから、プロテクトから外れ、他球団へ移籍…ということがあるんですね。ですが、過去にもプロテクトから外れ、泣く泣く人的補償として移籍したものの、FA選手よりも活躍してしまった…なんてケースもありますよね。

例えば、走塁のイメージが強いヤクルトスワローズの福地寿樹守備走塁コーチや、最近では今年の広島カープ優勝の立役者の一人である一岡竜司選手が、これに当たります。

このように、FAで獲得した選手よりも、放出したプロテクト外だった選手の方が活躍する場合もあるので、プロテクト選手はよく考えないといけないわけですね。

FA宣言選手のランクについて

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1993年~2007年の間は全てのFA行使選手が補償対象選手でしたが、2008年からはFA宣言選手のランクによって補償内容が変わるようにルールが変更されました。

ちなみに、ランクには3種類があり、最高のAランク、二番目のBランク、最低のCランクに分けられます。

どのようにランクが決められているのかというと、ランクは移籍元球団の年俸が基準になって決められています。前球団の年俸順で上位3位がAランク、4~10位までがBランク、11位以下がCランクとなり、Cランクは補償の対象外です。つまり、Cランク選手がFA移籍をした場合は、特に人的補償や金銭補償はない…ということですね。

ランク別の補償内容について人的補償を前球団が求めない場合、Aランクで前球団年俸の80%、Bランクで前球団年俸の60%の金銭補償が必要となります。

人的補償を前球団が求める場合は、Aランクで前球団年俸の50%+プロテクト外の選手1名、ランクBで前球団年俸の40%+プロテクト外の選手1名…という感じです。

なお、移籍選手が二度目以降のFA宣言の場合は金銭補償は先程の半分となります。

参考までに、ランク制度が導入される前の人的補償について触れますと、前球団が人的補償を求めない場合は前球団年俸の120%、人的補償を前球団が求める場合は、前球団年俸の80%+獲得制限外の選手1名となっております。

その結果、2007年以前より2008年以降はFA移籍する選手は増えており、昨年シーズンで言えば5名がFA移籍をしています。

ランク制度導入と共にFA移籍に対して緩和されたので、移籍が活発になり、選手にとっては良い方向に改革されたのですね。

2017年シーズンオフのFA注目選手は?

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FA宣言は日本シリーズ終了日の翌日から7日間以内に行使することになっています。

2017年で言うと、日本シリーズの7戦目が11月5日開催予定となっているので、遅くてもFA宣言選手は11月13日までには出揃うはずです。

今シーズンFA権を取得した主な選手移籍の可能性があるのは、北海道日本ハムファイターズの中田翔選手と増井浩俊選手、西武ライオンズの牧田選手、千葉ロッテマリーンズの唐川侑己選手…あたりが、FA移籍するのではないか、という噂が出ていますね。

今年はどの選手がFA権を行使するのでしょうか?

オフシーズンのFA権獲得選手の動向に注目です!

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