「王者」大阪桐蔭をはじめ、全国区の強豪校がずらりと集う高校野球の激戦区、大阪


先日春の近畿大会も終わり、現在は各校7月中旬に開幕する夏の甲子園予選に向けて力を蓄えている段階です。


今年はどの高校が甲子園にやってくるのか?と言うのも非常に注目の集まるところですが、野球ファンにとってもう一つ気になるのは、今年注目のドラフト候補選手


大阪は全国でも有数の激戦区であるため、甲子園に出場した高校はもちろん、残念ながら出場を逃した高校からも多くのプロ野球選手が輩出されてきました。


そこで今回は、そんな素材の宝庫・大阪で今年の夏注目すべき3選手について紹介します




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ドラフト1位も噂される148キロ左腕、履正社・寺島


高校野球 2016 夏 注目選手 大阪


まずは今春の近畿大会を制した履正社高校から、今年の大阪の目玉選手と言っても過言ではない投手、寺島成輝投手を紹介します。


寺島投手は182センチ83キロのサウスポーで、オーソドックスなフォームから最速148キロのストレート、カーブ、フォークを操る本格派。箕面ボーイズ時代には世界少年野球大会で優勝した経歴を持つなど、早くから非常に注目を集めている選手でした


また、1年時の夏の大会では4回戦でデビューし、準決勝の大阪桐蔭戦ではこの年夏の甲子園優勝を果たす強力打線を相手に2回から9回を1失点に抑える好投。今年の春季大会では更に磨きがかかった投球を披露し、5試合に登板して26回1/3を無失点、27個の三振を奪うという圧倒的な成績を残しています。


プロのスカウトからの評価も高く、春季大会を視察した巨人の山下スカウト部長から「今年の左では大学社会人を含めてもトップクラス。プロに入ってもそんなに時間はかからない。」と評されるなど、その完成度も高い評価を受けています。


どうしてもいわゆる「素材型」がドラフト市場に出てきやすい高卒本格派左腕というカテゴリーでここまで高い評価を受ける投手はかなり珍しく、今年のドラフト指名はもちろん、今夏甲子園出場を果たしてさらに評価を上げれば複数球団の競合指名も十分に考えられる逸材であり、昨年から非常に評価の高い創価大・田中正義投手と並んで今年のドラフトの目玉となりうる選手だと言えるでしょう。


今春センバツでも好投した150キロ左腕、大阪桐蔭・高山


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続いて今春、春の選抜甲子園にも出場した大阪桐蔭高校からは、エース高山優希投手を紹介します。


高山投手は180センチ72キロ。長身細身の投手らしい体格から伸びのある直球と100キロ前後のカーブを武器にする左腕投手で、その直球は昨年秋の明治神宮大会準決勝、高松商業戦に救援登板した際に150キロを計測。


それまでの最速を5キロ更新しつつ、常時140キロ台後半を連発する力でねじ伏せる投球で1点を追う9回を被安打0、2奪三振。初戦で見せた粘り強い力投とは打って変わっての快投で観客を驚かせました。


今年の選抜の一回戦でも8回2安打無失点8奪三振という投球を披露し、この時は球場表示で最速139キロにとどまったものの、落差のあるカーブなどのテクニック面で各球団のスカウトから高評価を得ていました。


スカウト評では「本来は技巧派の投手」という声も多く、最速150キロの技巧派投手、となればどこか現在MLBで活躍するダルビッシュ有投手を思わせる触れ込みでもあり、しかも左腕となれば高校野球界に限らず日本の野球界ではなかなか見られない能力の高さを持っているということになるのではないでしょうか。


今春の大阪大会では腰の違和感からベンチ登録メンバーを外れ登板がありませんでしたが、本人の弁によれば「大したことはありません。用心して大事を取っただけです。」ということであり、大会期間中には既に投球を再開していたようなのでそこまでの心配はいらないでしょう。


また、この故障を受けて大阪桐蔭の西谷監督は、「腰を痛めるということは身体が弱いということ。これから身体づくりをしっかりやっていきます。」と話しており、今夏は更にスケールアップした姿を見せてくれるかもしれません。非常に高いポテンシャルを持った、将来が楽しみな逸材だと言えるでしょう。



名門復活のカギを握る147キロ右腕、大体大浪商・西田


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ここまでは二人、強豪校に属する左腕投手の話題が続きましたが、今度は古豪・大体大浪商のエース、西田光汰投手について紹介します。


西田投手は昨年夏の時点で178センチ74キロ。今年の冬にかなりの量の走り込みを行ったということで、この体格はもう一回り大きくなっているかもしれません。


また、その走りこみの成果もあって、昨年144キロだった直球の最速は147キロまで伸び、球速以上に威力があると評される武器のストレートにも磨きがかかりました。


更に縦のスライダーの切れ味ももう一つの大きな武器であり、今春は4回戦で6回からリリーフ登板して2イニングを投げ4奪三振。この4つの三振は全てスライダーを空振りさせて奪ったものであったということです。


西田投手が大きく注目を浴びたのは昨年夏の大阪大会で、2年生エースとしてチームを引っ張り、大体大浪商を5年ぶりの決勝進出へと導きました。


勝てば36年ぶりの夏の甲子園出場ということになった決勝戦では惜しくも3-4で敗れますが、昨年夏の甲子園で全国から注目を集めた大阪偕成学園を相手に4失点完投と力投。また、「9回裏に追いついたら延長戦も投げ抜くつもりでした」とのコメントを残すなど、ハートの強さも伺えました。


昨年の秋季大会ではさらに成長した姿を見せ、3回戦では関大北陽を相手に14奪三振完投。この日も直球とスライダーを武器に素晴らしい投球を披露しました。


また、この試合はオリックス・巨人のスカウトが訪れていたと言われており、プロのスカウトへ大きなアピールとなりました。
昨年夏の時点でも注目される素材だった西田投手ですが、秋、冬、春を経て着実にステップアップを見せており、今年の夏の姿が非常に楽しみな投手です。


また、西田投手の活躍次第では「名門浪商」がまた甲子園に姿を現すということもあり、古くからの高校野球ファンには大きく活躍を期待されている選手でもあります。


制球面などまだ課題の残る素材ではありますが、これからの成長も見込んで今後に注目が集まる逸材と言えるのではないでしょうか。

まとめ


さて、今回は今年の夏の大阪大会で活躍が期待される3人の投手について紹介しました


今回は投手だけの紹介となりましたが、1年生、2年生時から様々なケースで登板の機会がある投手とは違い、打者の注目選手というのは3年生の夏になってから急激に頭角を現す選手も多く存在します。


また、今回紹介できなかった投手の中にも、履正社の「140キロカルテット」など、プロから注目を集める逸材はたくさんいます。


今年も多くの才能あふれる高校生たちが集う夏の大阪大会に要注目です。


それでは最後までご覧頂き、ありがとうございました。