高校野球 木製バット 使用 規定 金属バット


高校野球の打撃音と言えば「カキーン」という金属バットが固い硬球を捉えた音が印象的です。


甲高い打球と共に舞った白球を選手が追いかける姿は夏の風物詩とも言えますね。


しかし、


今や金属バットを使うのは高校野球だけとなりました。


大学野球、社会人野球も木製バットを使用しています。


実は芯で捉えた場合、金属バットよりも木製バットの方が飛距離がでると言われています。


芯で捉えることに自信がある選手なら木製バットを使うメリットはありそうですが、それでも高校野球では金属バットが使われています。


ルールに厳しい高野連が禁止しているのでしょうか?


今回は、「木製バット」と「金属バット」についてまとめてみました。


関連記事:高校野球2016夏の注目選手!大阪ドラフト候補3名に注目せよ!



★楽天をはじめ、様々なネットショッピングをする前に、こちらのサイトを経由するだけでポイントがジャンジャン貯まります♪
ポイントは現金に交換することも可能です♪


その買うを、もっとハッピーに。|ハピタス


高校野球で木製バットは使用できない?規定はあるの?

高校野球 木製バット 使用 規定 金属バット


結論から先に言うと、実は規約上、高校野球で木製バットを利用することには何の問題もありません。


使用しても問題ないことがいくつか規定として定められていますが、木製バットは試合で使用できるバットの一つとして規約にしっかりと明記されているのです。


なので高校野球で使用することについてはまったく問題ありません


金属バット、木製バットと両方使用可能と規約に定められていますが、それでも金属バットしか利用しないことには何か理由があるのでしょうか?

金属バットが使用される意外な秘密とは…


冒頭で書いたように、金属バットよりも木製バットの方が芯で捉えた時の飛距離が出るのですが、芯を外してしまい、芯以外で捉えた場合は圧倒的に金属バットの方が飛びます。


金属バットですと、芯を外しても内野の頭を超えるような打球になることは多々ありますよね?


対して木製バットは芯を外すと場合によってはバットが折れてしまいます


折れたバットは当然使用できませんし、買い替えなければなりません。高校野球と言うのはあくまで高校の部活の一つです。


折れるたびに買い替えるとなると莫大な費用がかかってしまうので、部活動としてはかなり負担の高い競技になってしまいます。


さらにはバットの原料となる木材の値段の高騰により、経済性も考慮され1974年より高校野球での金属バットの使用が許可されたのです。


この金属バットの使用許可により高校野球の歴史は大きく変わりました。金属バットで高校野球の歴史に名を刻むほどの高校も誕生したほどです。


関連記事:変化球の投げ方は簡単!?コツは?中学生にオススメな覚えやすい球種は?


やまびこ打線の誕生!

高校野球 木製バット 使用 規定 金属バット


先述の通り、1974年より前は高校野球では当たり前のように木製バットが使用されていました。


金属バットの使用が許可された1974年、後に甲子園の伝説として語り継がれる池田高校の「やまびこ打線」が誕生したのです。


前年まで木製バットを利用していたので乾いた打球音が甲子園には鳴り響いていたのですが、池田高校は攻撃的な野球で「カキーン」という金属バット独特の快音を連発していました。


その快音が途切れず鳴り響き、山で響くやまびこのようだと言われやまびこ打線が誕生したのです。


当時はスモールベースボールというべきでしょうか?ランナーが出たらバントやエンドランでランナーを進塁させる野球が主流だったので、池田高校の登場は当時の高校野球界のみならず、日本中に衝撃を与えました。


まさに金属バットが作った歴史の一つですね。

その後、甲子園で使用されたことはある?

高校野球 木製バット 使用 規定 金属バット


金属バットの使用が当たり前の高校野球界ですが、実は今でも木製バットを利用している高校があるのです。


高校野球ファンの方なら目撃したことがあるかもしれませんが、現在も時折木製バットを利用するのはイチロー選手の母校でもある、あの愛工大名電高校です。


主に使うのはバントの場面や県予選の試合での使用に留まっていますが、芯を外すと打球が死ぬという特性を活かした使い方をしています。


数年前に、甲子園に出場した時もバントの時に使用していましたね!


愛工大名電が甲子園に出てきた時は注目して見てみると面白いかもしれません。


まとめ


木製バットを使う高校はほとんど見ることがなくなり、現在は金属バットが主流になっていますね。


そんな金属バットもどんどん進化しています。


軽量化と反発力の向上が実現し、打球速度が凄まじく向上しましたが、打球の速度が出すぎるために安全性への配慮から金属バットは900g以上のものを使用しないといけないという規約が定められたほどです。


バットが重くなればそれを扱うために選手はさらなるトレーニングを積むので高校野球のレベルアップにも繋がっているのでしょうね。


投手は投手で、芯を外しても打たれてしまうとなると、バットに当てさせない手段を考えますので、バットの進化は日本プロ野球の投手陣のレベルの高さに繋がっているかもしれませんね♪


関連記事:甲子園の土を持って帰る理由は?どこからもってくる?日本の土じゃない!?