かつて球界には偉大な捕手が多く在籍していました。
ホークスやメジャーリーグで活躍した強肩強打の城島健司選手や、ID野球の申し子であり選手会会長を務めた実績もある名捕手古田敦也選手と打者としても捕手としても超一流の実績を持つ選手がいました。
そして、巨人にも2000年代の巨人を支え、二度の三連覇に大きく貢献した阿部慎之助選手という偉大な捕手が在籍しています。
しかし、
そんな阿部慎之助捕手も度重なる怪我の影響で捕手を断念し一塁手としての出場を多く果たすようになりました。
そんな偉大な捕手の後継者の育成は巨人にとっても大きな課題になっているとも言えます。
捕手というポジションに四番打者クラスの選手が存在しているというのは他球団と比較しても大きなアドバンテージになっており、巨人のストロングポイントでもありました。
そんな穴を埋めるべく巨人が後継者として指名したのが小林誠司選手です。
2014年にデビューを果たし、その当時は阿部慎之助捕手は健在でしたが63試合に出場し、打率.255 本塁打2 という成績を残し阿部慎之助捕手程ではありませんが次世代の打てる捕手の登場にファンは大きな期待を寄せ、侍ジャパンにも抜擢されるなど多くの関係者から高い期待を受けていたのです。
しかし2015年以降は打棒も影を潜め、リードも多くの関係者から酷評される場面が目立ちました。
2016年も打撃については低調な結果となってしまいました。
今回は
小林誠司選手は阿部慎之助の後継者になれるのか?
関係者からどんな評価を受けているのか?と様々な部分をまとめます。
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巨人・小林誠司の捕手としての評価は!?リードは!?武器は強肩だけ!?

小林誠司選手は2016年に129試合に出場し、巨人の正捕手として一年間プレーをしました。
しかし、
打率は.204と低迷し打撃では結果を残すことができませんでした。
捕手なので打撃には目を瞑るとしても肝心のリードやキャッチングと言った部分はどうでしょうか?
まず2015年ごろには投手とのコミュニケーションがうまく取れていないという点で捕手としての評価が低くなっていました。
2015年シーズン前半に中日の福田永将選手が好調をキープしていたのですが、巨人と対戦したゲームで相川亮二捕手がスタメンマスクをかぶっていたのですが徹底マークで福田永将選手を封じ込めていたのですが、小林誠司捕手に交代してからすぐにホームランを浴びてしまう場面もありました。
また、ボールを溢す場面も目立ち強肩以外には捕手としての魅力がないと言われていた状況でした。
しかし、2016年には少しその部分は改善されており小林誠司選手が離脱するとともに投手陣が相次いで打ち込まれるという場面が目立ち、小林誠司選手の存在が2016年は非常に大きい存在になったことを象徴していました。
また、辛口の解説、ボヤキでお馴染みの野村克也さんも小林誠司選手に対して「こんな若いピッチャーに首を振られているようじゃダメだ」と今村信貴選手とバッテリーを組んだ試合にコメントしていました。
これだけ見ると批判にも見えますが、野村克也さんは興味がない選手にはコメントを残しません。
捕手として少し注目しており、叱咤激励を飛ばしているということです。
2016年も疲れが見えてくる夏場こそボールをこぼす場面が目立ちましたが、シーズン全般で見るとかなり改善が見られました。
2017年以降も更なる成長を見せてくれるのではないでしょうか?
巨人の課題は正捕手の打撃!?小林誠司の弱点はリードより打率!?

2016年は課題と言われたリード面でも大きく成長した姿が見ることができました。
しかし、肝心の打撃は低調な結果となりました。
打率.204は規定打席に到達している選手の中で最も低い数字です。
もちろん守備面での能力の高さはありますが、他球団の捕手と比較しても阪神の原口文仁選手が打率.299 中日の杉山翔大選手が打率.260 DeNAのルーキー戸柱恭考選手が打率.226
規定打席に到達していないなどの差はありますが打率についてはかなりの低い数字であったということがわかります。
さらに巨人はつい最近まで3割30本が期待できる阿部慎之助という存在がいたので、その時代と比較してもかなりの差が生まれてしまっている状態です。
ディフェンス面に関しては守備率.9943 盗塁阻止率.356とかなりの能力を見せており、リード面などは経験で向上が実現される可能性は十分にあります。
なので、小林誠司選手が真に向上させる必要があるのは打撃だと言えるのではないでしょうか?
打率.250 本塁打10 この水準に達するだけで巨人の打線は非常に厚みが増します。
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打てる捕手と言われた巨人・小林誠司!アマチュア時代はどうだったの!?

小林誠司選手は打てる捕手という評価を受けて2013年のドラフトで巨人から一位指名を受けました。
社会人時代は日本生命に所属していたのですが、なんと高校時代は現在広島で活躍をする野村祐輔投手と広陵高校でバッテリーを組んでいたのです。
その当時は打撃にあまり目立った所はなく、下位打線で出場することが非常に多かったのです。
同志社大学に進学してから打撃が一気に開花し、4年秋には打率.400を記録したり2年秋、3年秋、4年秋とベストナインを受賞するなど、大学でもトップクラスの捕手として一気に名を挙げたのです。
日本生命時代は下位打線を打つ場面が多かったですが、打撃については大学野球でも実績を残しており高い能力を秘めている選手と言えます。
若手という年齢ではなくなりつつありますが、打撃についてはまだまだ伸びしろがあると言えそうです。
打率を向上し文句なしの正捕手へ!巨人・小林誠司の成長に期待!

今回は巨人の正捕手・小林誠司選手に注目してみました。
やはり巨人の正捕手となると阿部慎之助選手という存在の大きさが見えてくる形となりました。
ファンも阿部慎之助選手と比較する形で小林誠司選手を見つめているのではないでしょうか?
しかし、小林誠司選手は新しい形での正捕手を目指していくこととなると思います。
秘めたる能力の片鱗はいつも感じるプレーを見せてくれているのが小林誠司選手です。
課題は今や打撃だけと言えるのではないでしょうか?まだまだ向上が期待できる年齢ではあります。
成長に期待して次世代型の正捕手になれるかどうか見守りましょう。
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