2016年夏の甲子園開幕が近付いています。
今年は最速150km/hオーバーの剛腕が甲子園に多数集いました。
剛速球が自慢の投手と言えば奪三振能力が高い投手が多く、豪快に三振を奪う姿が非常に魅力的です。
今回は投手の華である奪三振にスポットライトを当てて、甲子園の奪三振記録のまとめや、奪三振記録を樹立した選手のその後の活躍に迫ってみたいと思います。
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一試合で甲子園のドクターKの名を冠した剛腕!当時二年生のスーパーエース!
記憶に新しいファンの方は多いと思いますが、
長い甲子園の歴史の中で一試合中の奪三振記録保持者は、
現在プロ野球の楽天ゴールデンイーグルスに所属する松井祐樹投手です。
松井祐樹選手が樹立した奪三振記録は圧巻です。
まずは、第94回の甲子園大会の一回戦で今治西高校から一試合で22個もの奪三振を奪いました。
全27アウトの内、22個を三振でアウトに仕留めてみせたのです。
それだけではなく、
この試合中に10者連続三振という記録も樹立しました。
切れ味抜群のスライダーとノビのあるストレートで打者を圧倒する姿は今でも非常に印象に残っています。
プロの世界でも自慢の奪三振能力の高さは健在で、
プロ入り二年目の2015年にはチームのクローザーを任されるほどの活躍を果たしました。
2016年は開幕から苦しんでいる姿が目立ちますが、自身が一気に脚光を浴びた甲子園の開幕に合わせて本来の調子を取り戻してほしいですね。
甲子園で一番三振を奪三振を奪った投手!伝説のチームのエース!
甲子園の長い歴史の中で、甲子園という舞台で一番多く奪三振を奪った投手は、桑田真澄投手です。
桑田投手の甲子園での活躍には輝かしいものがあります。
なんと5季連続で甲子園に出場を果たし、
甲子園通算で197回と2/3を投じ、通算で150もの奪三振を奪っています。
さらには甲子園通算20勝の記録も保持しており、まさに甲子園の申し子とも言えます。
プロ入り後も大活躍を続け、数々のタイトルを獲得し、
高校野球ファンのみならず日本中の野球ファンの心に強いインパクトを与えた名選手です。
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左腕で通算最多の奪三振!日本を騒がせた琉球トルネード!
個性的なフォームと切れ味抜群のスピードボールで甲子園を沸かせ、興南高校の甲子園春夏連覇を支えた島袋洋奨投手を覚えていますでしょうか?
独特のトルネード投法を武器に、甲子園通算で130もの奪三振を奪いました。この記録は歴代で三位、左腕では歴代一位の記録です。
「琉球トルネード」の異名を持ちプロ野球界から熱い視線を受けていました。
豪快なフォームで奪三振を奪う姿は高校野球ファンに衝撃を与えました。
そして、プロ野球の世界から熱い視線を受けていましたが、プロ志望届は提出せずに大学進学を選択しました。
しかし、
進学後、左肘の故障をきっかけにフォームを崩してしまいイップスに陥ってしまいました。
制球が効かない状態になってしまい、プロ入りを危ぶまれましたがソフトバンクから2014年にドラフト五位指名を受けて悲願のプロ入りを果たすことができました。
現在も崩してしまったフォームを矯正している最中ではあるようなのですが、
プロ入り一年目の2015年シーズンには見事に一軍デビューも果たしました。
ロッテの主砲であるデスパイネ選手を打ち取った場面はかつて「琉球トルネード」の異名で日本を騒がせていた姿を彷彿させました。
復活を期する最中ではありますが、復活の日はそう遠くないという印象を受けました。
一大会での奪三振記録保持者!大エースの意外なその後!

甲子園通算では桑田真澄投手が記録を持っていますが、
一大会の間に奪った奪三振の記録を持っているのはゆで卵が大好きなことでお馴染みのタレント、板東英二さんです。
徳島商業で活躍した板東英二さんの記録は記録の樹立から50年近く経過していますが現在でも破られていない記録なのです。
大会中に62イニングを投じて83もの奪三振を奪いました。
魚津高校との対戦では延長18回を一人で投げ切り25もの三振を奪う活躍も見せました。
輝かしい実績を引っ提げてプロ入りを果たした板東英二さんですが、
プロ野球の世界では通算で77勝を上げる活躍を果たしましたが、実働は11年と若くして引退をすることとなりました。
現役時代から饒舌振りには定評がありプロ野球解説者を経験した後にタレントに転身してお茶の間を賑わせています。
タレントの傍ら俳優活動や歌手活動を行い、甲子園のスターはプロ野球の世界を飛び出して芸能界に活躍の舞台を移しました。
まとめ
意外にも奪三振記録は近年に樹立されたものも多いようでした。
桑田真澄投手と板東英二さんは高校野球の舞台でも輝かしい活躍をした後に、プロ野球界でも活躍を果たしました。
松井投手も2015年にはクローザーを務めるなど、奪三振能力の高さを活かしたポジションで活躍を果たしました。
そして島袋投手も着々と復活へのステップを踏んでいます。
まだまだプロ入り数年なので、二人とも更なる飛躍を遂げることは十分に期待できます。
…ということで、まとめてみると、奪三振を多く奪えるだけの能力を持った投手で、甲子園の奪三振記録保持者は、その後も活躍している選手が多い…ということが言えそうです。
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