
夏の風物詩と言えば甲子園大会と言っても過言ではありません。
毎年夏の熱戦を制し、「甲子園優勝投手」の栄冠を手に入れる投手が排出されています。
甲子園優勝投手にはプロからも熱視線が集まることがほとんどですが、意外にもプロ野球の世界には「甲子園優勝投手は大成しない」というジンクスが囁かれ続けています。
甲子園を制覇するチームのエースなので、高い実力を持っていることは疑う余地がありません。
しかし、
前述のようなジンクスは誰もが耳にしたことがあると思います。
今回は甲子園優勝投手は本当に大成していないのか?…も含めて、甲子園優勝投手のその後に迫って見たいと思います。
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甲子園優勝投手のその後の進路は?プロ入りを果たした選手はどのくらい?

甲子園優勝投手の栄冠を手にする投手は、春を含めても年に二人しか誕生しません。
しかし、
甲子園優勝投手と定義される投手は夏の甲子園を制した投手がほとんどです。
そう考えると毎年一人しか甲子園優勝投手は誕生しません。
2015年時点で、甲子園優勝投手は調べることが可能な範囲の1946年以降で66人誕生しています。
高卒即プロ入り、大学、社会人を経由してのプロ入りを果たした投手はそのうちの32人しかいないんですね。
実は甲子園優勝投手の約半数はプロ野球の世界に足を踏み入れていないのです。
では、そんな中で甲子園優勝投手はプロ野球の世界でどんな活躍を果たしているのでしょうか?
高校野球界のスターの!甲子園優勝投手で一番勝ち星を積み上げた投手!

甲子園優勝投手は大成しないと言われますが、そんなジンクスを打ち崩して活躍した選手がいます。
それは桑田真澄投手です。
高校時代はPL学園に在学し、日本中を騒がせていました。
輝かしい姿も印象的ですが、肘の手術を乗り越えて活躍した姿は全国の野球ファンを感動させていましたよね。
そんな桑田投手はプロ通算で173の勝ち星を挙げて、1987年、2002年に最優秀防御率に輝く活躍を見せました。
卓越した打撃センスも高く評価され、まさに球史に名を残す名選手として活躍を果たしました。
大成した甲子園優勝投手と言えばまさに桑田真澄投手です。
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期待外れ?日本中を沸かせた甲子園優勝投手のその後…

甲子園優勝投手でプロ入りを果たした選手の中で勝ち星がなかった投手もいます。
そして勝ち星こそ挙げていますが、話題性の高さ、積み上げてきたアマチュア球界での実績は歴代でも屈指の投手である斎藤佑樹投手は期待外れ…とも言えます。
現在はメジャーで活躍する田中将大投手との熱戦を制し、早稲田実業を初優勝に導き、進学を表明した後は早稲田大学の黄金期を牽引するなど、まさにアマチュア球界のエリートと言っても過言ではなかった選手です。
しかし、
現状は一軍と二軍を行ったり来たりの生活を送り、さらにはプライベートでもスキャンダルを連発するなど、爽やかなイメージを持っていた甲子園優勝投手の姿はそこにはありません。
まだまだ世間を驚かせる活躍をする可能性はありますが、注目度の高さと比較すると期待を裏切った筆頭…と言えるかもしれません。
甲子園優勝投手から打者へ転向!実は甲子園優勝投手は打者で活躍している?

甲子園優勝投手がそのまま投手としてプロに挑むとは限りません。
実は甲子園優勝投手は野手として活躍する選手が多いのです。
甲子園優勝投手として一番大成したのは、ある意味では柴田勲選手かもしれません。
プロ入り二年目に野手転向をし、通算では2000本以上の安打を放ち、さらには500以上の盗塁を成功させ、巨人のV9に大きく貢献しました。
他にも勝負強い打撃で活躍をした愛甲猛選手や、金村義明選手など、野手として大成した選手は歴代でも多数排出されているのです。
まとめ
いかがでしょうか?
期待を裏切った選手もいますが、甲子園優勝投手は意外にもプロの世界で様々な形で活躍をしています。
甲子園優勝投手で200勝を達成した選手はいないのですが、100勝達成者という点にフォーカスしてみると、甲子園優勝投手以外の投手が100勝を達成した割合は、僅か3.2%ですが、甲子園優勝投手は12.5%の割合で100勝以上を達成しています。
甲子園優勝投手と優勝投手以外で考えるとかなり高い割合だと思います。
結論をまとめると…
甲子園優勝投手は十分に大成しています。
野手としても投手としても高い能力を発揮しているのです。
それでは最後までご覧頂き、ありがとうございました♪
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