現在、プレミア12で日本代表でも活躍中のソフトバンクホークス・松田宣浩選手。FA宣言もし、去就も気になるなど、何かと注目を集めている。そんな松田選手だがよく見てみると、打席に立って構えている時、グリップ(右手と左手)を離して構えていることが気になるのではないだろうか?野球をやったことがある人ならわかるかもしれないが、本来両手をくっつけて構えるのが一般的だ。では、なぜ松田選手はそのような握り方をするのだろうか?
松田宣浩はグリップを離す握り方!?
プレミア12などでご覧になられている方も多いと思うが、現在、松田選手は打撃の際、グリップを離して構えている。しかし、これは以前の松田選手には見られなかった。というのも、松田選手は入団当初、長距離バッターとして期待されていた。亜細亜大学時代は自他共に認める長距離砲としてその名を轟かせていたバッターであった。大学通算の15本塁打は東都リーグ歴代4位タイという記録である。
そんな松田選手だが、入団1年目、プロのスピードについていけなかったという…。「ピッチャーが投げたと同時にバットを振りにいっても前に飛ばなかった…。」と以前、入団当初の頃を振り返って、松田選手が言っていた。
そこから、少しずつ変わっていったという…。

なぜそんなことするの?
それでも入団3年目には、17本の本塁打を記録してそれなりの成績は残した。しかし、その年同い年でもある、おかわり君こと中村剛也選手が46本塁打を打って初の本塁打王のタイトルに輝いた。この頃から、松田選手の意識が変わり、大きいの(ホームラン)を狙うのではなく、ボールを叩くこと、強烈なライナーで野手の間を抜く…その延長でホームランが出ればいい…と、中距離バッターになることを意識していったという。
その頃からソフトバンクホークスの藤井打撃コーチとともに、打撃スタイルを変えていったという。長距離打者というのは、自分の懐までボールを引きつけて打つ打者が多い。松田選手も本来はこの部類のバッターだったのだが、意識を変え、前でボールを捉えて両手で押し出す。ことを意識していったという。
ちなみに…
松田選手はこのことを、”ボールを体の前のほう(投手寄りの位置)で捉えて両手でギュンと押し込む”
というイメージから、『前手ギュン打法』と言っている。
中距離バッターを意識してく過程で、ボールを強く”叩く”ためにヘッドを立てることを意識するのに、このグリップを離して打つという形が出来上がっていったらしい。前述の藤井コーチの助言でもあるようだ。
このような経緯から今の松田選手のスタイルが出来上がってきたという。
関連記事;松田宣浩FAは阪神巨人よりもメジャーの可能性。パドレス以外はどーなの!?
他にやってる(やってた)人は?
実は、同じようなグリップを離して打っていたバッターが以前にもいた。元・中日の立浪和義選手だ。立浪選手は脇が空いてヘッドが下から出るのを、補正するためにグリップを開けて構えるようになっていったという。
他にも、同じく中日で活躍した彦野利勝選手。彦野選手の場合は、とにかくミートする、バットコントールを良くすることを意識していった結果、このスタイルになっていったという。
少し話はずれるが、ヤクルトや阪神、楽天などで監督を務めた野村克也監督がこのようなことを言っていた。
「直球をしっかり捉えるためには、バスター打法で打った方がいい。」これは元を正せば、ヘッドを立てて強く打つ…ということになってくる。
要するにこのことも上記のことと近いようなことを言っている気がする。
最後は現役選手の巨人、坂本勇人選手だ。坂本選手の場合は、今シーズンが始まる前の自主トレ期間中にこのようなグリップを離して打つことを本格的に試していた。やはり、意識していたことはヘッドを立てて強く打つためだったという。ちなみに松田選手からも助言を受けたと言っている。
現在は、いうほどグリップを離してはいないが、2年ほど前からこの打法を時々取りいれていると本人が言っているだけあって、確かにシーズン中にもこの打法で坂本選手は時々打っていた。
来シーズンはどうなるかわからないが、調子次第で変えているようなので、そのあたりに注目して見てみるのも面白いかもしれない。
ということでまとめ
やはり、あのスタイルには理由があったんですね♪(プロなので当たり前ですが…。)一般的にはこのような教わり方はしないと思うので、なんでだろう?と不思議に思っていた方も多いのではないでしょうか?♪
このような選手の細かいところにも注目してみると、面白さが増しますね♪FAの去就にも注目が集まる松田選手ですが、まだどうなるかはわかりませんが、来シーズンも『熱男』として野球界を盛り上げて欲しいですね♪
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はじめまして、お邪魔します。
私見ではグリップを離す打ち方は、逆に「なぜ皆やらないのか?」とも思える合理的な打法なのではないかと思えます。「バッティング」の常識では型破りのようですが、「物理の法則」から見れば十分合理性がある様に思えます。
実際、以前バッティングセンターで試したことがありますが
それをすることで、重いバットを軽く使うことが出来、また確実性が格段に上がり
芯で球を捉える率が上がり、空振り率も格段に下がる印象です。
見た目の印象では長打を捨て、率に特化したと思いきや、
芯でとらえる率の向上と、両手の間を離すことにより比較的非力な打者でも重いバットが
使え、てこの原理による強力な押し込みにより、相手投手の球威を障害でなく逆にその力を利用して強い打球を生む印象です。
ヘッドスピードこそやや犠牲になるかもしれませんが、逆にスピードがなくても
それ以外の要素で安定的にパワーも確保できるため、高打率と並行して
長打も狙えるのでは…飛距離を追求というよりは、必要かつ十分な飛距離を出せる当たり
の再現性・安定性を高めることにより本塁打の「飛距離」より、比較的非力な打者でも
「数=量産」で勝負できる打法なのではないかと期待したいところです。
只、「グリップを離す」特性を最大に生かすにはもちろんそれ以外の部分や
全体的な工夫が必要ではないかと思われます。
具体的な話は今回は長くなりすぎるので割愛いたしますが、(もしご要望なら後日改めて)
実例を挙げると例えば、元中日ドラゴンズの彦野さんの現役時代、両手の間をグリップ1つ分くらい離して打っておりましたが、構えの段階ではあまり離しておらず、打つ直前で
グリップの位置を変えて打っていた事、また足を大きく上げていたという大まかに
この2点がせっかくのメリットを生かせず相殺してしまった様に思えました。
松田選手はもっと思い切ってグリップ1つ分くらい空けて重めのバットを使い、
足を上げず、球は前よりもむしろ後ろ寄りまで引き付けた方が良いように思えました。
以上長文になり失礼いたしました。