今年の第99回高校野球選手権(夏の甲子園)で惜しくも広陵は準優勝となったものの、中でもチームを牽引したのが中村奨成選手(3年)です。大会新記録となる1大会6ホーマーを放ち、甲子園を大いに沸かせました。

現在、U-18日本代表の一員としてベースボールワールドカップに臨んでいる中村選手ですが、既にプロ志望の意思は固いようで、その動向が注目されています。

では、中村選手をドラフトで1位指名しそうな球団、あるいは取るべきである球団はどこなのでしょうか。

今回は中村選手のバッティングの秘密も併せて、ドラフト予想もしていきたいと思います。


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中村奨成・スラッガーとして大成の裏にバットあり



2017年、夏の甲子園を沸かせた中村選手。

高校生とは言え、久々の怪物が登場したと言っても過言ではないでしょう

しかし、そんな彼にも様々な苦労の過程がありました。

広陵高校入学後の1年生当時の中村選手は、極端なアッパースイングで打撃フォームもインパクトの瞬間身体が開くためにその持ち味のパワーは生かせず、打球も遠く飛ばなかったといいます。

そこで、広陵野球部が今「秘密兵器」として練習に使っているのが「カウンタースイング」という、通称「カチカチバット」です。

広陵OBの方の発案で生まれたこのバット。どんなものかと言うと可動性の木片が二箇所ついているバットで、スイングすると「カチッ」と音がすることからこの名前がつきました。

フォーム修正バットとして使われるこのバットは、「力まずにインパクトの瞬間にだけ力をためれば良い」というスイングに近づけるために有効です。

そのために、中村選手もこの「カチカチバット」で、フォーム修正に取り組んできました。

この「カチカチバット」の利点は、柔らかいフォームからのミート力と最短距離でスイング出来るスイングが身につくことです。

体勢が崩れたり、バットが遠回りすると、カチカチバットでスイングすると音が「カチカチ」と二度鳴ってしまいます。

ですがバットがしっかり振れると、「カチッ」と一度だけしか鳴りません。中村選手も、今春から本格的にこのバットで練習をはじめ、最初はやはり2回鳴っていたそうです。

力まずに鋭いスイング、そして下半身に重点を置いて上半身がついてくるようなスイングが今の中村選手の持ち味です。

それは、この「カチカチバット」での特訓の成果だったのですね。余った力をインパクトの瞬間にだけ爆発させることができ、飛距離も伸びました。

だからこそ、一大会6本塁打という大会新記録が生まれたといっていいでしょう。


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広陵中村をドラフト1位で指名する球団は?大予想!



既に、プロ入りしたいとの表明もしている中村奨成選手ですが、これだけのスラッガーなのでドラフトでは1位指名されることは間違いないと思われます。

ではどこの球団がドラフト指名しそうなのでしょうか?また、獲るべき球団はどこでしょうか。

12球団の全ての球団のスカウトが中村選手に注目していることは言うまでもありません。

では、まずパリーグから見ていくと、日本ハムはおなじみで「その年一番旬である選手」を指名する傾向があります。これに似たようなことは楽天にも言えるかもしれません。日ハムは限って言えば今季正捕手の大野奨太選手がFA権を取得し、さらには中田翔選手もFA権を取得しており、他球団への移籍も考えられます。

すると、日ハムがFA市場を考える上でも中村選手を狙ってくるといってもいいかもしれません。

また、楽天は言わずとしれた嶋基宏選手の後継者としてなかなか捕手が育ってきていませんでしたが、足立祐一選手がマスクを被る機会も最近増えてきました。

さらには、それ以外にも堀内謙伍選手など伸びしろがありそうな捕手が控えています。…とはいえ、野手の打線はどうしても外国人頼みで、大型スラッガーといえる選手がいないのも事実です。楽天も「旬を狙う」という意味では指名もあり得えるかもしれませんね

他のパリーグ球団では、西武とソフトバンク、ロッテと、オリックス以外はリストアップしている状況のようです。

西武は炭谷銀次郎選手の後釜に森友哉選手がおり、ソフトバンクも捕手は充実。オリックスは今季伊藤光選手に代わり、若手の若月健矢がスタメンマスクを被ることが多くなったため、捕手としての需要は考えていないのかも知れませんね。残りのロッテもリストアップしているようですが、ロッテのドラフト傾向上において高校生捕手を1位指名というのはなかなか考えにくいといえます。


では、セリーグはどうでしょうか。


セ・リーグ球団は、どこの球団も最大注目選手としてリストアップしているようです

ですが、広島は伝統的に地元の高卒野手を獲らない風潮があります。

また、巨人も小林選手が正捕手を張っていますが、今年は宇佐見真吾選手の活躍も光り、1位指名は投手なのではないかと思います。さらに、一部報道では掟破りの同校出身選手を狙うのでは?…というような報道も出ていますよね。同じ広陵高校出身の小林選手がいる以上、さすがに中村選手の1位指名は考えにくいのではないかと思われます。

阪神も注目はしているようですが、現状、梅野選手、成長中の坂本選手と揃っていることを考えると1位指名はないのかと推察されます。

逆に他の中日、横浜、ヤクルトにとっては欲しい選手かもしれません

中日は将来に向けての捕手の頭数がいるとは言え、打てる野手がいないということが挙げられます。

横浜は、正捕手争いをしている嶺井選手と戸柱選手の二枚看板で戦っていますが、2軍の捕手層が薄いため、可能性はあるといえるでしょう。

ヤクルトは、近年ほぼ中村悠平選手が正捕手として活躍してきましたが、その後継者がなかなか育ってないのが現状。また打てる捕手が欲しいという点では最大にマークしていそうです。

以上、それぞれの球団事情を考えるとパリーグでは日本ハム、楽天。セリーグでは中日、横浜、ヤクルトといったところが、ドラフト1位で中村選手を取りに行くのではないでしょうか

まとめ

今回は広陵の中村奨成選手の飛躍の秘密に加えて、ドラフトの予想をご紹介してみました。

彼は練習に木製バットも取り入れ、U- 18大会でもその怪物の片隣を見せています。各スカウトが注目する中、どの球団も気にはなるところです。

しかし、実際にはこちらも注目されている、清宮幸太郎選手の進路次第というところもありますが、高卒捕手はどうしても大成しない…というジンクスからも、それほど多くの球団が1位で指名するとは考えにくいかもしれません

それでも、高卒の大型捕手のドラフト候補は貴重なので、中村選手はドラフト1位での競合は避けられないといえるでしょう。

ドラフトは何位で消えるかは他球団との絡みもあるので、難しいところではありますが、充当に言えば確実にプロ入りできる選手であることは間違いありません。高卒捕手は大成しない…というジンクスを打ち破って、若い頃から頭角を表して活躍してほしいですね。


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