シーズンオフのこの時期になると各チーム契約更改が行われる。今シーズンの成績により、来年もらえる給料(年俸)が決まるわけだが、今回はそんなプロ野球選手の『お金』に関する話をまとめてみた。そして、気になる年金なのだが…。メジャーリーグの年金がとんでもなくやばいらしいのだ…。そのあたりもあわせてどうぞ!
プロ野球の手取りや税金の仕組み
契約更改の時期になると気になるのが、”この選手はどれぐらいもらっとるんや!?”または、”来年いくらもらえるんや!?”…といったことだろう。やはり、お金の話というのは誰しも気になるところである。そんなわけでプロ野球選手のお金ってどうなってるの!?ということの話をしよう。
税金と手取り
まず税金だが、『年俸1億円』の選手がいたとしよう。その場合、現行制度で考えると単純計算でおおよそと4500万ほどになる。…ってことは、手取りは5500万ほどかぁ…というとそうでもない。
というのも、年俸以外にも選手はもらっているからだ。例えば、インセンティブの部分だ。球団などにもよるらしいが、グッズ販売の数%がもらえたりもする。それ以外にもオフのテレビ出演、CM出演料、スポンサー契約料…などなど、年俸以外にも選手には収入源があるわけだ。
税金にしても、経費や控除を受けれられるものもあり、それらによって変わってはくるが、単純に考えれば半分近くは持って行かれている…ということのようだ。

ところで、年金ってどうなってるの!?
ということだが、一体どうなっているのか?実は以前まではこのようになっていた。・10年以上の選手登録。
・2軍選手でも受け取れる資格があった。
・年金給付期間は55歳から。死亡するまで終身で。
・年金受取額は年120万。(月に10万円)
と、言った具合だった。そのため引退後は、実況などをして稼いで暮らしているわけだ。そうでもしないと生活がなりたたなくなってしまうのだ。ご覧のようにお小遣い程度もらえていた…という感じだったと言えよう。(もちろん選手時代にたくさん稼いだ蓄えはあるとは思うが…)
ただ、特徴としては2軍選手でも選手登録さえ、され続けていればもらえたということだ。いかにも日本らしいものだった。
と、なぜこのような言い方をするのかというと、この制度はすでに廃止になっている。
2011年に、プロ野球年金委員会が会議を開き、『選手、監督・コーチ、審判員』と、これまで対象になっていた人たちの年金制度の解散を決定したためだ。
ズバリ、理由は… 財政難による破綻… である。
選手から一定金額の積立金を集め、年利5.5%の運用を目指したが、不安定な経済情勢もあってか運用は上手くいかず、52億円とも言われる不足を出しいてしまっていたのだ。
結局、それまでの積立資金とNPBが解散資金として用意した13億円を分配する…ということで決着が着いた。当時選手会長だった阪神(現広島)の新井選手の意向もあり、『なるべくOBに手厚く、現役選手には薄く』分配して廃止することになったわけだ。プロ野球界は、まるで今後の日本に起こる問題を先んじて直面したかのようである…。
現状はどうなってるの?
ということだが、上記の解散以降、NPBは年間3億円を『国民年金基金』に積み立てている。会社員は”国民年金”+”厚生年金”で二階建て…自営業者は”国民年金”だけのため一階建て…などとよく言われるように、自営業者は、会社員に比べてもらえる年金の額が小さくなる。この差を埋めるものとしてあるのが『国民年金基金』なわけだ。要するに、現状は自営業者で国民年金基金を上乗せしている人と同じ…ということだ。
そんな状況の日本だが、メジャーリーグに目を向けてみるとそのスケールの大きさに驚くだろう。次項ではそんなメジャーリーグの年金がどうなっているかに着目してみることにしよう。
関連記事:イチローの年俸推移!歴代4位の時も!?900%アップは過去最高だった!?
メジャーリーグの年金はこんなに違う!?
まずは、メジャーの年金に関する決まり事はこちらだ。・メジャーで5年以上の選手登録があれば資格がある。
・10年以上、選手登録があれば満額受け取れる。
・年金支給期間は60歳から。死ぬまで終身。
・年金受取額は年間約2000万(レートにより変動)
と、日本の今までにあったものとは桁が違う。要するにメジャーに5年以上いられれば60歳以降は安泰…ということだ。ちなみに、在籍期間が5年の場合が50%(年間約1000万)、以降1年ごとに10%ずつ上昇し、10年以上の選手は100%、満額の年間約2000万受け取れるというわけだ。
ただ、ここで注意しておいて欲しいことがある。それはマイナーにいる選手は5年いようが、10年いようが、一切年金を受け取ることができない…ということだ。あくまでメジャー選手として登録された年数で計算される…というわけだ。まさにアメリカ式な感じだ。
そして、このメジャーリーグの年金制度の一番の特徴といえば『無拠出型年金』であるということだろう。
どういうことかというと、財源は全国放送のテレビの放映権収入や、ライセンス収入、インターネット収入などのリーグ収入で、ここから毎年一定額が「MLB選手年金基金」に拠出されている。
平たく言えば、選手自身は一銭も出さなくても、MLB側が勝手にやってくれて、選手は5年以上メジャー登録されていればもらえる…というわけだ。まさに至れり尽くせりである。
日本選手では誰がもらえるの?
5年以上選手登録されたのは、長谷川滋利選手… 田口壮選手… 松井稼頭央選手… 斎藤隆選手… 松坂大輔選手… 他数名とそこそこいるわけでが、
満額となる10年以上メジャー選手登録されたのは、
『野茂英雄選手… イチロー選手… 大家友和選手…』の3人だけしかいない。
意外にここに大家選手が入っていることに驚きだが、今までメジャーに挑戦した選手はそこそこいるが、わずかにこれだけなのだ。いかに狭き門なのかわかるだろう。
※ちなみに松井秀喜選手は、実働は10年などだが、現役最終年となった12年はマイナー契約でレイズに入団し、シーズン途中でメジャー昇格したが、夏頃戦力外になってしまったため、この年金制度の1年にはカウントされず、9年分の90%…ということになるようだ。
ということでまとめ
やっぱりメジャーってすごいですね♪こんなに違うんですもんね♪しかし、それ以前に年俸も全然違いますからね…。もちろん選手は年俸や、年金のためだけにメジャーに挑戦するわけではないですが、夢を叶えて”超超超一流”の仲間入りができたら、こんなにすごい待遇が待っているんですね♪
それに比べて日本は…。
となってしまいがちですが、そんなことを言っても日本人なわけです♪このような背景もありますが、とにかく選手にはプロらしいプレーでファンを魅了して欲しいですね♪
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