2016年の西武はメヒア選手、浅村栄斗選手、金子侑司選手の躍動など、野手陣には大きな好材料が揃っていました。
他にも森友哉選手が捕手としてプレーする機会も増えたため2017年以降も強力打線は猛威を振るう可能性が非常に高いと言えます。
そして投手陣も菊池雄星投手のプロ入り初の10勝や、多和田真三郎選手が来期以降に期待が持てる活躍を見せる姿などがありました。
しかしその一方でシーズン途中にウルフ投手が来日するまで外国人投手が一勝も挙げることが出来ないという状態に陥っており、外国人投手が思ったような活躍をすることが出来なかったという点がBクラスに低迷する大きな要因になったとも言えます。
そんな中で、2017年以降のブルペン陣の整備に向けて西武が新外国人選手の獲得を発表しました。
それはロッキーズ傘下のアルバカーキに所属していたブライアン・シュリッター投手(30)です。
2016年の西武は増田達至投手がクローザーに定着して以降は安定した活躍を見せていましたが、長年の課題となっているブルペンの層の薄さは改善されていないためブルペンの層を厚くするという目的も含めての獲得だと言えます。
ブライアン・シュリッター投手は2017年の西武で救世主となれるでしょうか?今回はそんなブライアン・シュリッター投手に注目してみたいと思います。
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西武 2017年に向けての新外国人補強!ブライアン・シュリッター!

まず、ブライアン・シュリッター投手ですが、身長196cm 体重107Kgという体格で外国人選手らしい身体と髭が特徴的な投手です。
その大きな身体から最速158km/hのストレートを投げ込みます。
プロとしてのキャリアを踏み出してからはリリーフ専門でプレーをしており、AAやAAAでクローザーを務めた経験もあり、マイナー通算で112ものセーブを挙げた実績があります。
メジャーでも78試合に登板した経験がありますがメジャーに定着することはできなかった投手です。
実績はなかなかある選手ですが、どんなボールを操る投手なのでしょうか?
ブライアン・シュリッターはどんなボールを投げる!?2017年の西武を救えるか!?

前述の通り、ブライアン・シュリッター投手はストレートの最速は158km/hですが、平均でも155km/h前後を記録しており、カタログスペック通りのボールが投げられればNPBでは十分にパワーピッチで抑え込むことが出来そうです。
しかし、フォーシームは全体の17%ほどしか投じておらず、投球の軸に据えているのは実はシンカーなのです。
こちらのシンカーも最速で156km/hを記録しており、平均でも150km/hを超えるスピードを持っています。
多くの方がイメージするシンカーと言えば摂津正投手が使うようなスピードが遅く落差の大きい球だと思いますが、ここで区分されているシンカーというのはムービング系のボールになります。
その他にもスライダー、チェンジアップを投じており、スライダーは中々の威力を持っている球種で空振り率は約26%と抜群の威力を持っています。
実はフォーシームもシンカーもメジャーの平均球速と比較しても速い部類に入るのですがメジャーリーガーに対しては大きな威力を発揮できなかったようです。
シンカーについてはブライアン・シュリッター投手の投球のメインですが、NPBのボールでどんな変化を見せるのかに注目が集まります。
一般的にはメジャーリーグで採用されているボールのほうがムービング系のボールは変化しやすいと言われているため、そのあたりがブライアン・シュリッター投手が成功するかどうか?という点では大きなカギを握っていると言えます。
↓ブライアン・シュリッター投手の投球動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=vyaqrdDK1so
西武の新外国人・ブライアン・シュリッターにデータで注目!2017年はどうなる!?

まず、クローザーもしくはセットアッパーの投手にはある程度の奪三振能力が求められますが、ブライアン・シュリッター投手はマイナー通算での奪三振率が8.36なので特筆して高いというわけではないようです。
どちらかと言えばゴロを打たせるタイプの投手ということが予想できます。
西武は内野手の守備にやや不安を抱えているとも言えるのでそのあたりがどう影響するでしょうか?
そして、ブライアン・シュリッター投手の成績を調べる中で不安材料も一つ出てきました。
それはAAA通算でWHIPが1.40とかなり悪い数字を記録していた点です。
常にランナーを背負った状態で投球をするような形となってしまっており、その原因となっているのが与四球率の高さです。
マイナー通算で4.0を記録しているだけでなく、被安打率も8.7と、数値だけで言えば9イニング投げた場合12.7人ものランナー出す計算になります。
被安打率については対戦する打者が変われば改善される可能性も0ではありませんが、与四球率の高さは大きな不安材料だと言えます。
数字通りの成績になるかはわかりませんが、カタログスペックで判断をするのであれば不安定な投球を見せる場面が多くなるかも知れません。
ブライアン・シュリッターの補強は成功!?2017年西武のブルペンの柱になれるか!?

いかがでしょうか?今回は西武が補強したブライアン・シュリッター投手に注目してみました。
与四球率の高さには不安がありますが、実はかつて日本で大活躍したファルケンボーグ投手や現在ソフトバンクのクローザーを務めるサファテ投手もマイナーでの与四球率は非常に悪かったのですが日本ではそんな不安を感じさせない圧倒的な投球を披露していました。
ブライアン・シュリッター投手も二人のようになれる可能性も十分にあります。
高身長の角度のある投手なのでその点は十分に好材料と言えるでしょう。
そして、おそらく成功のカギを握るのはシンカーだと思います。
メジャーのボールでもあまり変化が大きい球種ではなかったため、どの程度威力を発揮できるか?変化量が変わるのか?という点が重要になります。
2017年のブライアン・シュリッター投手はファルケンボーグ投手のようになれるでしょうか?それともコーディエ投手のようになってしまうでしょうか?2017年に見せる活躍が西武の命運を大きく握っています。
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