2017年のプロ野球もオフシーズンとなり、移籍情報が飛び交うようになりましたね。
選手補強にはドラフト、FA選手、外国人選手などありますが、来シーズンの明暗を分けるのは、特に蓋を開けてみなければわからない外国人選手ではないでしょうか。
前評判や実績が凄くても、入団してみないと活躍するかわからない外国人選手ではありますが、今シーズンの福岡ソフトバンクホークスのサファテ選手のようにクローザーとしてとんでもない活躍をする場合もあります。
そんなクローザーに一番必要なのは決め球ですよね。
例えばサファテ選手であればストレート…、大魔神と言われた佐々木主浩さんはフォーク…、と言ったように、過去にクローザーで活躍した選手は代名詞とも言える決め球を持っていました。
ではスライダーと言ったら誰でしょうか?
それは、中日ドラゴンズで活躍した宣銅烈選手ですね!
伝家の宝刀スライダーで日本球界だけではなく、韓国球界でも活躍した名選手です。
今回はそんなスライダーが代名詞の宣銅烈選手の凄さに迫りたいと思います。
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宣銅烈の何が凄いの?
宣銅烈選選手はスライダーが凄い選手で、そのスライダーがあったからこそ活躍したと言っていいくらいです。下の動画は1997年のオールスターゲームの動画です。
宣銅烈選手をご存じない方や、懐かしくてもう一度見たいという方はご覧ください。
動画ではイチロー選手との対戦で5球目に決め球のスライダーを投げて際どいコースでボール球となりました。
イチロー選手の反応を見ると、完全にボールと判断して捕手がキャッチする時には左足を引いてしまっています。
しかし、宣銅烈選手の投げたスライダーが急激な変化を見せストライクと言っても良いくらいの際どいコースまで入ってきています。
この球でイチロー選手は「予想以上の変化をするスライダーがある」という意識に変わり、次の投球では反応が遅れ気味でボテボテのゴロになっていますね。
イチロー選手の反応を見るだけでも、宣銅烈選手のスライダーが如何に凄かったのかがわかります。
ちなみに、この年の宣銅烈選手は、オールスターゲームまでに27セーブポイントを挙げており、失敗は無しという素晴らしい成績でした。
結果、43試合登板で1勝1敗38S、防御率1.28という素晴らし成績でこの年の最多セーブのタイトルを獲得しています。
現在のシーズンセーブ記録の20位にランクインしていますが、登板数に対してのセーブ数割合から言うと9割近くをマークしており、歴代1位となっているんですよ。
つまり、当時の試合数の少なさや、所属していた中日ドラゴンズが最下位で勝ちゲームが少なかった為、38セーブしか行かなかったということです。
球種は150km/h前後の速球とスライダーのみなので、ここまでの活躍が出来たのは伝家の宝刀であったスライダーのおかげと言えるでしょう!
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宣銅烈のKBOの成績が凄すぎる!
一応、知らない人がもしかしたらいるかもしれませんので、説明しておきますが、KBOとは、(韓国野球委員会)のことで、韓国プロ野球のことを言います。宣銅烈選手は韓国人なので、中日に来る前にはKBOで活躍されていたわけですが、その時に成績がハンパない記録となっています!
KBOでの通算成績は367試合登板、29完封、146勝40敗132S、1647投球回数、1698奪三振、防御率1.20というとんでもない成績を残し29完封と防御率1.20はKBO歴代最高となっているんですね。
韓国語ではありますが宣銅烈選手を紹介している動画がありますので、参考にしてみて下さい。
宣銅烈選手のKBOの歴史を振り返るとこんな感じです。
まず、1985年にヘテ・タイガースに入団すると先発投手として活躍し始めました。
2年目にはKBO歴代最高の8完封を記録し、24勝6敗6S、214奪三振、防御率0.99と投手のタイトルを総なめにしています。
その後も、先発投手として30登板以上でありながら、防御率は1点台以下という成績で7年連続最優秀防御率のタイトルを獲得。
1992年には怪我の影響からか11試合登板となっていますが、それ以降はクローザーに転向し1993年には49登板、10勝3敗、防御率0.78でシーズン歴代最高防御率を記録しています。
1995年も48試合、5勝3敗33S、防御率0.49と素晴らしい成績出来したが、規定投球回数に達しておらず、歴代最高防御率更新にはなりませんでした。
ちなみに、韓国での宣銅烈選手の評価は「韓国史上最高の投手」だそうです。この成績を見れば納得ですよね^^;
宣銅烈が日本にやってくる!?

1999年の中日ドラゴンズを最後に引退した宣銅烈選手でしたが、以降は指導者としてWBCの韓国チームのコーチやKBOの起亜タイガースの監督に就任してきました。
そして2017年の11月16日に日本で開幕するアジアプロ野球チャンピオンシップから韓国代表では初となる専任監督に宣銅烈さんを選出しています。
「韓国史上最高の投手」だった宣銅烈さんがどんな采配をするのか韓国人の方だけでなく、日本のプロ野球ファンも楽しみですね!
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